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どう?がんばれる?【周期31日目】 - 2005年07月01日(金) もう結果はわかっていたから、凄く病院にいきたくなかった。 病院に入る時、 「もうここにくるのは最後かもしれない・・・」 そんな気持ちで入った。 採血して30分ほどすると、名前を呼ばれた。 結構混んでいたのに先生はゆっくり話しをしてくれた。 「どう?琴さん、もう少しがんばれる?」 そう聞かれたけど、 「転院考えてます」 なんていえるわけないし。 「はぁ、そうですねぇ。」 あいまいに、返事をした。 2ヶ月は明けた方がいいのだから、次周期はピルを飲み、 次々周期は完全自然周期で排卵をモニターし その次に再挑戦。というプランになった。 実をいうと、病院に通いだしてすぐに私はこのICSIに 突入したから、キチンと自分で普通に排卵している様子 をエコーでみたことがない。 だからその意味はあるとは思うが。 私から、予約を入れない限り続きはないので、 今がひと段落といったわけだ。 今月ピルを飲みながら、ちょっとよく考えることにしよう。 そんなことを琴夫にメールしながら、病院を後にすると 外は雨が降っていた。まっすぐ帰るのはいやなので、 バーゲン初日をフラフラと見て回る。 非常に危険なシチュエーションである。 絶好の衝動買い・買い物ストレス発散。 いつのまにやら、下着2セットと、年齢不相応な店で 年齢不相応なTシャツ2枚ご購入。 これ以上街を歩いていると、とめどなく衝動買いしてしまい そうだったので、逃げるように家に帰る。 おとなしく家にいればいいものの、なんか一人で家にいたくなく、 今度は近所でまぁまぁ大きい駅に出かける事に 勝手に身体が動いていた・・・。 駅に着くと、どこからか、「ミャー・・・ミャー・・・」 と、相当小さそうな赤ちゃん猫の声! どこ?どこ?っと見回すと、駅の改札に 「さしあげます。かわいがってください」 と書いてあるダンボール箱の中に小さな小さな子猫が 私の顔見て泣いている。 そっと背中をなぜてあげると安心したのか、 箱の中に添えられた缶詰の中に顔をうずめて目を細めている。 ど・・・どうしようーー!っと鼓動が高鳴る。 すると、後ろから他の女性が「かわいそう・・」 と覗きにきたので、私は逃げるように駅に入り電車に乗った。 それでも、心は動揺。 大体、今の私の精神状態では、ますます心わしづかみ。 箱の中に入れられていたお水が入っていたであろう器は ひっくり返してしまったようで空だったから、せめて お水を入れてきてあげればよかった。 どうしよう、琴ニャンとうまくやれるかな?これって運命かな? そんなことまで考え出し、買い物を早々に片付け ものの40分くらいで、又駅の改札に戻った。 (もし、まだいたら・・・そしたら・・・) そんなことを考えながら、ドキドキしながら改札に行くと、 ダンボール箱は跡形もなく消えていた。 まだ自分では何もすることの出来ない小さな小さな 命は、木の葉が川に流れるように、一瞬のうちに 運命が決まっていくんだなぁ。 ほんのちょっとで、家には来なかったあの子猫ちゃん。 どうか、幸せに大きくなりますように・・・。 ...
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