気持ちメモ
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いつも飛行機の中では備え付けの機内誌を読んで過ごすことが多い。今回は行きが4月号、帰りが5月号ということでなんだか得した気分だったなぁ。その機内誌では日本はもちろん世界各地のことが書かれていて面白いけど、その中でも浅田次郎氏と養老孟司氏の文章を特に楽しみにしていたりする。
帰りに読んだ5月号では養老孟司氏が結婚について書いていて、なるほどなぁと興味深く読んだ。と言っても、1ページにも満たない本の短い文章なんだけど。結婚とは互いに折り合うこと、自分を変えるということってことが書いてあった。「自分を変えることには、弱い人ほど頑なである。変えると大事な自分が壊れてしまうと思っているからだ。」(第18回「旅する脳」より引用)という文章に、あ、私のことだ!と思った。全てを自分に合わせてくれる、もしくは今の私全てをそのまま受け入れてくれる人が結婚相手の理想のように思っていたけど、夫婦といえども元々は他人なんだし、他人と一緒に暮らすとなると現実にはそうもいかないんだろうなぁと気がつき始めた今日この頃なので、この「自分を変える」ということに関しては、ぼんやりと想像しながらもイマイチはっきりと整理できてなかった頭の中を、一気に整理されたような気がしてものすごく納得した。
高校時代からの友達と久しぶりに電話で話した。話題はなぜか私と相棒の関係についてばかりだったんだけど、彼女は既婚者ということで色々と結婚のメリット・デメリットのようなことを聞けて勉強?になった。で、彼女が言っていたのは「自分を殺す」ということだ。「自分を変える」とはちょっとニュアンスが違うけど、まぁ結果的には相手に合わせるということだから同じようなことだろう。んー、やっぱり結婚ってそういうものなんだろうなぁ。ちなみに相棒も「結婚とは相手を受け入れる分だけ自分を捨てなきゃいけない」と言っていたんだっけ。そうそう、実はこの言葉が「実はバツイチなんじゃない?」と私が思ったきっかけの言葉なんだけど。
「自分を変える・殺す・捨てる」言い換えると「お互いが折り合う」。そこまでしてまで誰かと一緒にいたいのか?っていう気もするけど、そこまで考えたら結婚なんてできないよなぁ。ていうか、やっぱり実際に体験しないとわかんないだろうし。未知の世界はどうあがいたって未知の世界だってことで。
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