ことばとこたまてばこ
DiaryINDEX|past|will
廃墟にて潜む御地蔵尊がつぶやいた。 死ねばよかったのにサー。
心理的にどうしようもなく追い込められた老人がつぶやいた。 ぬいぐるみを被って極端に速度の遅いギロチンに喉元押し潰されればよかったのにサー。
寂れた病室の一角にてへばりつく蜘蛛がつぶやいた。 窓際で首を括ればよかったのにサー。
幼子の時期に感じた恐怖を未だ払拭しきれぬOLがつぶやいた。 鳥居に人の頭髪を飾れば一層綺麗でよかったのにサー。
都市の中心で恐怖を叫ぶ鬼女がつぶやいた。 人気の無い原っぱで無数の眼に直視されればよかったのにサー。
島のわらべ唄に狂気を感じるイメクラ嬢。 カラスは更なる繁殖を重ねて人類を凌駕すればよかったのにサー。
触れてはならぬ口にしてはならぬ掟を触れて口にした母がつぶやく。 人間裏返しになればよかったのにサー。
サーサーサーサーサーサーサーサーサーサーサーサーサーサーサー サーサーサーサーサーサーサーサーサーサーサーサーサーサーサー サーサーサーサーサーサーサーサーサーサーサーサーサーサーサー サーサーサーサーサーサーサーサーサーサーサーサーサーサーサー サーサーサーサーサーサーサーサーサーサーサーサーサーサーサー サーサーサーサーサーサーサーサーサーサーサーサーサーサーサー
|