ことばとこたまてばこ
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実は日常でおれは気づこうとしないのだけれど、 本来はあなたの声を知りたくてしょうがないのだよ。 誰よりも愛しいあなたにすらもおれの言葉は届かぬという 事実があまりにもおれをうちのめすに足るに充分過ぎるから。
と、言うことを愛しいあなたに述べたらば、ぼけなすがっ、と一喝された。 ひるると身をすくめて怯えるおれに、あなたは言った。
じゃあ耳を不自由にできない私はどうすればいいのか。 鼓膜を突いて破けば万歳、あなたを理解出来るよ、めでたしめでたし ってなるのかい。ちげぇよ、このぼけがぁ! 強烈なる一喝に恐れおののく我。
私だってあなたの手話を知りたい。 手話を知ってはいても、音のある世界に生きている以上は 少なくとも音のないあなたほど理解はしていない、いえ、できない。
ねぇ、どうしてあなたは条件の良い者が、それに劣る者をあざ笑って蔑むのだと思っているの? そう思うあなたが私には不思議でならない。条件が良いからこそ、それよりも悪い立場に就く者たちへ罪悪感やら情やらを抱くものだと思うの。
ねぇ、あなたは、「自分は不幸な状況にある」と胸を張って威風堂々と言えるの?それが私には判らない。
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