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2007年11月25日(日) 炎の髪の踊り子

太陽が今にも沈みゆかんと輝く水平線を崇めるように
崖の上で無数の人々と巨大な炎とそしてあの女がいる
凝視と呆然の境目で感じたものは炎の中で踊っているあの女
人々が踊る女に向けて手を合わせ祈っている

太陽がとろけて消え
闇がとろけて現われる
雪が降る ざぶざぶ降りしきる
波が強まる どぶどぶ激しく
空気が浄化される ち ち ちち極限の透明

白の砂塵のなかで尚炎をまとい踊るあの女
より人々は頭を垂れて強く祈る
炎が女の長い髪に飛び移って焦がす
ちぃりちりちり ちりちり

海を見るとまるきりの漆黒で
でもしかし生きている漆黒であり
ところどころでは漆黒がうねってくだけてはじけていた

空を見るとまるきり雪の白と闇夜の黒の荒野
ぼぼぼぼおぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼ ぼぼ
ぼぼぼぼぼぼぼぼぼ  ぼぼぼぼ  ぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼ
雪の白はそんな言葉にならぬ言葉を常に言っている



ほむらに染まった女の髪がばらりと闇夜に一回転した
火花をたなびかせて



びん、とした


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