朝ごはんを食べて
スキー場へ
朝のスキー場は気持ちよく
ゲレンデの頂上から眺める景色は
心の中に染み込んでくる・・・
キレイな水で心が洗われるような
そんな感じがする
同じ景色を独りで見ても
誰かと見ても
こんな清々しい気持ちになったことはなくて
彼と一緒に眺めると
そういう感覚が研ぎ澄まされるのかな・・・
そして
一緒に眺めている彼も
同じように感じてて
同じように味わってる
雪山に癒されて
自然に感謝して
共感する人がいる喜びを味わって
予定時間を過ぎても
なかなか引き上げられないでいたけど
解散予定時間にもなってしまって
後ろ髪を引かれる思いをしながら
ようやくスキー場を後にした
帰りの車中
当初の予定は
待ち合わせした駅まで彼を送って
それでバイバイのはずだったけど
いつもデートしてる街の駅まで
送っていくって事にした
今日も深夜から仕事がある彼に
寝てていいよ 仕事あるんだから 休んでて・・・
って言って
彼が休んでいる間
ずっと考えてた
あの駅から
スノボを抱えて乗り換えて・・・
大変だよなぁ・・・
遅くなっちゃったし
私は時間がある
明日もゆっくり出来る
もっと送っていこうかな
だけど
車だと
通勤帰宅時間のラッシュにかぶって
電車で帰るより遅くなってしまうかも
それに
私が長く運転することを
彼が喜ばないかも・・・
いろいろ考えたけど
やっぱり
家まで送っていこう!
って思った
家まで送っても
いつもと同じ時間には家に帰れるし
うん、決めた!
目を覚ました彼には
何も言わずに
コースを変更して
途中のICで降りて
彼の住む街へ車を走らせた
初めから送ると言うと
反対されそうだったから
もう少し先の
乗り換えの駅まで行くような振りをして・・・
だけど
また手前でコースを変更したから
彼が
もしかして家まで行こうとしてる?
って・・・
うん・・・
それだったら、こっちの道の方が空いてる だけど、大丈夫なの?長い距離を運転させる事になるから 心配だよ
私の車は
保険が家族限定になっているので
彼には運転させられないから
だから運転はずっと私
でも私にとって
車で移動することは
当たり前のことで
自分の足と同じ
彼は「私が運転するのが当たり前」って
なってしまうのがイヤみたいで
いつも
運転ありがとう
ご苦労様
って言ってくれる
彼の教えてくれたルートは
いつも私が使うルートのように
渋滞していなくて
ちょっと山道だったけど
快適!
電車で家に帰るよりは
少し時間がかかったくらいで
彼の街に到着した
そのまま彼の指示通りに車を走らせると
そこはまた河原の近くの工場の裏手
そのまま家に帰るのではなく
少しゆっくりしてくれるみたい
さすがにスノボを滑った後の
運転は疲れました・・・
彼の腿に頭を乗せて
少し休ませてもらう
そうして
目を閉じて
今日の出来事を思い出したとき
・・・・・
彼は先週
友だち4人とスノボに出かけてた
遊べる友だちがいるって
ちょっと安心
お休みの日
一緒に遊べる友達がいれば
自分だけ、彼女と遊べない・・・って
思わなくて済むのかな・・・って
でも
友だちと一緒にいるときに
彼女はできた?
とかって話はでないのかな・・・
いない・・・って答えるのかな・・・
こんな彼女で申し訳ないな・・・
誰にも言えない、こんな関係だから
普通の彼女がいる
普通の幸せを
私が邪魔しているのかな・・・
スキー場のリフトの上で
ふいに
友だちに聞かれないの?
って聞いてしまった
唯一私とのことを知っている友人にも
最近の話はしていなくて
そういう話が出ないように
もっていってるって・・・
だれかに話をすると 結局、自分のやっていることを 正当化してしまうだけだし 言い訳を並べてしまって 許された気になるのがいやなんだ
許されない関係なんだ・・・って 自覚しておきたいんだ
っていうようなことを言ってた
この2日一緒にいて
ずっとずっと心地よかった
気まずかったり
嫌な気分になったり
呆れたり
という
嫌な雰囲気になることが
全くなくて
道に迷っても
時間が少しかかって遅れちゃっても
待たせちゃっても
不機嫌になるってこともなく
そういうマイナスな感情に対する
気を遣う・・ってことも当然、全くなくて
でもお互いに
相手の為になにかしてあげたい!って思って
すっ・・とやってあげてたり
してもらえたり
そういう方には
気を遣ってあげられてて
気を遣って貰えてて
思いやり 愛情
そんなものをたくさん感じた旅行だった
彼の手は
疲れた私の髪を撫でてくれてて
好きだよ 愛しい・・・って思うよ
って言ってくれて
とてもとてもうれしかった
私も彼が大好き
愛してる・・・
なんか彼の為に
もっと出来ることがないのかな・・・
本当に愛するってどういう事なんだろう?
彼の幸せを考えること?
今よりもっと幸せになって貰えること・・・
決定的なマイナスがある私
私が相手だっていうだけで
幸せからたくさんマイナスされる
疲れた頭で
ぼーっとそんなことを考えてて
涙がこぼれた
もう今やっていること以上に 私の出来る事ってないなぁ もっともっと幸せになってもらいたいのに 私にはマイナスな要因しか残ってないね・・・
そう言うと
また美味しいものを持ってきてよ 一緒にスノボいって楽しい思いをしようよ 一緒に美味しいお酒を呑もうよ 一緒に美味しいものを食べようよ 一緒に景色を観ようよ
そういうことが幸せなんだよ
でも・・・ 他のマイナスのない女の子が相手だったら 更に幸せになれるよね・・・
だから 別れた方がいい?
別れたくなんてない・・・
そんなこと出来ない
どんなに人に言えるような彼女だとしても ユリさんみたいに心を開ける相手になるとは思えない
そんなこと
言って貰えて・・・
・・・・・・・・・・
もう寝ないといけない時間になっちゃって
彼を家まで送って
別れ際
軽いキスをして
帰路に着いた
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