◇◆◇mimosaの日記◇◆◇
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2004年12月21日(火) 夜勤

前の会社の同僚と
今の職場で偶然再会したのは
今年の春頃の夜勤の時だった。

最初に声をかけたのは元同僚…彼からだった。
「もしかしてと思ったんだけど…」
髪型も以前と違い、ばっさり切ったし
制服だったし、後姿を見ただけだったから
私かどうか、自信がなかったらしい。
「あたってよかった」
と、なぜか笑顔だった。。。


彼は30代で、上司とため口をきけるくらい
上司からも信頼は厚く、自分にも他人にも…上司にも厳しい。
妥協と言う言葉が本当に嫌いらしく
その姿勢が、紙きれ1枚にもあらわれていた。
全てに厳しい人だったので
彼に人間味を感じることが出来なかった。
きっと、周りも敬遠していたと思うし
彼も周りと一線を引いていたのかもしれない。

彼の人事異動が決まった時
私は大人気なく大喜びをしてしまった。
隣の課にも聞こえるくらい、しかも本人がいる前で。
関連会社に出向、しかも係長。
ご栄転ですか!あーよかったね♪って
喜んでいたのは私だけだった…。

今思うと
あの頃の私は本当に子どもで恥ずかしい。


。。。私がよく思っていないことは
本人が一番よくわかっていたと思う。
だから、笑顔で声をかけられた時は本当に驚いた。
「今の仕事楽しい?前の仕事は本当は向いてなかったのかな?」
彼からのそんな質問にまた驚いてしまった。
でも、正直にさらっと
「会社も仕事も満足だったけど、それに満足することが不満に感じた」答えたら
「…申し訳なかったね…」とすまなそうにしていた。
私の言葉で彼は理解できたらしい。
だからって、申し訳なく思う理由が私にはわからなかった。
でも、彼のその一言で、彼を誤解していたということに気が付き
私のほうが、彼に申し訳ない気持でいっぱいだった。
この日は複雑な気持ちになった夜勤だった。


夜勤の日はだいたい彼にばったりあう。
最初は挨拶程度の会話だったのが
機会が増えるごとに、言葉の数も増えていった。
夏頃に「ご飯でも食べに行こう」と
誘ってくれた。
私は喜んで「行きましょう」と答えた。

食事のことが言葉だけで終ってしまいそうだった。
水害があったり地震があったりで
前の会社はその対応に追われていた。
関連会社に出向している彼にも
疲れが顔に表れていた。

今夜も夜勤。
今年はあと1回あるけど
たぶん、会うことはないだろう。
来年でもいいから
ご飯を食べながら前の会社のこと
いろいろ話したい気持になった。

少し遅めの夕食休憩。
こんな時間だから
もう帰っているかもしれない。
紙に携帯のメアドを書き
それを置いていこうと思った。

紙を持って
殆ど毎日きていると言っていた
あの部屋に行ってみると
今日もやっぱり来ていた。

でも、近くにはスタッフもいたから
なんだか声を掛けにくい。
でも、全然怪しい関係ではないので
堂々と声を掛けてみることにした。


mimosa