◇◆◇mimosaの日記◇◆◇
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2005年06月27日(月) 老人と施設

ある病院の療養病棟で
2人のおばあちゃんの会話をきいたら
ちょっと複雑な気分になってしまった

一人のおばあちゃんが
「わしなぁ、今度、施設に行くんだ。世話になったなぁ〜」と
今にも転倒しそうな足取りで
椅子に腰掛けている同室のおばあちゃんのところに歩み寄り挨拶をした。
挨拶をされたそのおばあちゃんは
「どんなトコ行くの?」と、半分さみしそう。
「それがなぁ、一生いられるトコらしいんだわ」
おばあちゃんも施設が決まり、安心した様子。
「あらまぁ、よかったじゃない」
と、一人のおばあちゃんの退院を
同室のおばあちゃんも喜んでいた。

聞いている私は
「一生いられるトコ」って言葉にどきっとした。
…施設って、特養のことだろうか。
特養のイメージってなんにも持っていなかったけど
今回の会話で『!』と思った。

『うば捨て山』じゃん。

おばあちゃんはおうちに帰れないことを受け止めて
『一生いられるトコ』って、言っているように思えた。
でも『一生いられるトコ』を、、、施設でいいの?
『あらまぁ、よかったじゃない』って、ホントに?


ここの療養病棟に入院している高齢者の殆どは
おうちに帰りたくても帰れない事情を持つため
施設の空き待ちをしている
入院が長期化した方達ばかり。
おうちに帰った高齢者は今まで見たことがない。
施設が決まらないまま
病室でなくなった高齢者もたくさんいる。

「療養病棟が『最期の棲家』とならないよう在宅復帰、施設入所を家族に促す」
と、この病棟のマニュアルに書いてあった。

療養病棟と言ったって、病院にはかわりないから
何時かは退院しなければならないでしょ?
乱暴な言い方をすると、退院してくれれば
施設でも在宅でもどちらでも構わないんだろうなって気がする。

でも、施設へ行った高齢者はたくさんいるだろうけど
おうちに帰れた高齢者はどれだけいるのかな?

退院・退所した高齢者はどんなことがあっても
いつまでも、ずっと、おうちに、、、
家族といたいんだと思う。
その様子は、何時も見ていればイヤでもわかる。
家族はどう受け止めているんだろうな?

『最期の棲家』って、何処なんだろうなぁ?
人に無関心な私だけど、おばあちゃん達の会話には
本当に悲しくなった。

なんか、だらだら、まとまりがない日記。
だって、よくわからなくなったんだもん、、、。

このことについて、どなたか優しく教えてください、、、。


mimosa