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Cafe*桜*BISCUIT
いろいろ思う里帰り。
ただいまです。今回は父方の田舎へ祖母のお墓参り、そして本家へ初のご先祖参り、さらにこっちへ戻ってきて父方の祖父をお参り…と、かなり内容盛り沢山な帰省でした。いろいろ考えることも多かった。
行きと帰りはトイレ巡り。私、車で遠出するととにかくトイレが近くなるみたいで。自分で運転してるわけじゃないから好きなとこで止められないというプレッシャーが尿意を連れてくるのです。明らかに摂取した以上の水分出てる。 そして郊外に行くほどトイレ事情は…まあ漏らすことに比べれば…と自分を励まさなきゃならないようなトイレたちといくつも出会いました。詳しくは語れない、ただやっぱり羽虫はだめだと再認識しました。ううう。 祖母のお墓。豪雨の中、花を飾り線香をあげて、お葬式行けなくてごめんねと語りかけて。その足で本家にお参りに行くことに。先祖は戦国武将に仕えた人で、当時の鎧甲や武器が残っているというのでちょっと楽しみ。トトロでも出てきそうな木立の中の一本道を走っていると不意にその本家が出現。昭和の初期からそのまま残っているような趣のある家だと私は思ったけど、子供の頃によく遊びに来ていたという父は荒れるままの外観に驚愕した様子。父の従兄弟にあたる当主は出かけていて、奥さんと息子さんが出迎えてくれました。息子さんは犬を連れていて、その犬が吠えること吠えること。ただ、威嚇する感じではなく何かを訴えるように鳴いたり玄関の方へ行こうとしたり。結局息子さんに納屋の方へ連れていかれてしまいましたが。いったい何を訴えていたのだろーと思いながら玄関に入って納得。三和土に小屋とエサ皿が置いてあって、食事の最中だったようです。食べてるところ邪魔されて「メシー! 俺のメシー!!」と怒っていたのではないでしょうか…ごめん。 仏間には噂の鎧甲一式と刀、鉛玉、巻物いろいろ、そして槍。歴史を感じさせるものばかりです。また凄みがあるんだこれが。先祖の話になるとイキイキしだす父(こっちに来てからテンション上がりっぱなし)によれば、ある合戦において撤退する際、すでに齢70を超えていて兜が重かったので鉢巻き姿でしんがりを務め、討ち取られてしまったとか。のちに息子がその相手を逆に討ち取るものの、鉄砲玉をノドに撃ち込まれ(!)、しかし命に別状はなく、そのときのことを玉の入ってるあたりをなでながら人に語ったとか。死後、取り出されたその玉が仏間にあるというわけです。歴史にふれるとはこういうことなのか。ちょっと鳥肌立ちました。 ちなみにそんな話をしながら父はわりと遠慮なく鎧にさわりまくっていたわけですが、そのとき風もないのにさわっていない手甲がパタッと動きまして、「怒ったんだ! 怒ったんだ!」とみんなで動揺。ごめんなさいいいい。 とはいえ、やはり父は本家の荒れっぷりにショックを隠せないらしく、しきりに「本家はもうだめだ…」と嘆いていました。奥さんも息子さん(たぶん独身)もコミュニケーションに難ありで、本家の内部もあちこちガタがきていて修繕した様子もないので現当主は自分の代で終わりにするつもりなんだろうなんて憶測まで飛び出す始末。そこから自分たちが死んだあと、親戚同士の行き来もほとんどない現状で私ら姉妹が墓を守っていくのは大変だから墓はいらんとか言い出してなんだかしょんぼりムード。年に1回くらいはちゃんと会いに来るよ。生きてても死んでても親子は親子だもの。 地元に帰ってきて父方の祖父のお寺参り。なぜかここに来るたび年に何回もお参りに来ているような錯覚に陥ります。実際はお盆ごとに1回しか来てないんだけど。私たちが水を替えに行ったりしてる間、事情により祖母と同じお墓に入ることができなかった祖父に、父は長いこと語りかけていたようです(ちょっと聞こえた)。父が生まれる前に亡くなった祖父なので、何十年もたった今やっと再会できたというところでしょうか。幸せになってくれればいいなあと。しみじみ思います。 今回の帰省の最大の収穫は、やはりご先祖参りができたことでしょうかね。自分のルーツにも改めて関心が持てたし、いつかご先祖のお墓も訪ねてみたいと思いつつ。 ……し…仕事行きたくねえ…… 2008年08月17日(日)
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