
くるりの「ばらの花」の一番有名な下りにこんな歌詞がある。
「安心な僕らは旅に出ようぜ」
この12文字はまさに僕の心を表している。
そう思っていた。
僕は狂いそうなくらい、色々なことで悩んでいる。
ぐちぐち考えることが嫌いなくせに、今回限りはどうしようもない。
嫌なことから逃げ出したくなる。
そんな時に旅に出たくなる。
全てから関わりを断って、誰も自分自身を知らない土地に行きたい。
なんのために生きてるんだろうか。
会社に入って働くことが、自分らしい生き方だろうか。
何も考えたくない。
北に逃げたい。
源義経は兄との確執から、北に北に逃げていった。
一説には奥州に潜伏中に泰衡の裏切りで自殺に追い込まれたとか。
または、モンゴルにまで逃げ延び、チンギスハンとして日本に戻ってきたとか。
僕もそんな時代に生まれたかった。
とりあえず北に向かい、宗谷岬まで着いたらロシアに渡りたい。
ロシアは寒がりには辛いかもしれない。
それでも、人間の闇の部分は寒冷な土地の方が鋭くなれると思う。
青森県や岩手県が自殺率で上位にランクインされているのも、関係があると思う。
少し現実とかけ離れた話もしたけど、とりあえずはどこかに旅に出たい。
不安で仕方ないから、僕は旅に出る。
流氷のように、とけだす前に無くなりたい。
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