洗濯機の水蒸気が壁にへばりついている。そのタイルをツタって、水滴が段々と下りてくる。よく目を凝らせば、無数の水滴が壁に犇いていた。湯船につかっていると、風呂一杯に溜めた湯に目が行く。その先には白と黒の入り口が映り込む。すっと手を伸ばせば、ゆらゆら消えてしまう。まるで幽霊かのようにその部分だけ手が見えない。新しい気持ちの時は、新たな発見があるものだ。写真:『街灯とその光』(京都市右京区にて)