大なり小なりはあるが閉ざされた空間が好きだ。集落であったり、小さな部屋であったり。そしてどんな場合もサイコロを思い出す。この部屋がくるりと回転したら。天井が壁になって、窓は床にある。そんな時にはどうすれば脱出できるだろうか。普段気にも留めない壁の厚さが運命を左右する。お布団をとりあえずは放り出して、ライターで壁を燃やす。脱出できたとしても世界が回っていたら諦めるかもしれない。写真:『雨のち雲海』(大分県椎葉村にて)