2005年02月09日(水) |
早く観たいチョナンの変身 |
今、楽しみにしているのはタカハタ秀太監督、剛君主演の映画の次回作。 『ホテルビーナス』ではヨーロッパ映画の中にいるような、 神秘的な大人の剛君を観せていただき大満足でした。 ありきたりのみせかたではなく、新鮮でした。 早く観たいな〜。 チョナンはどんなふうに変身するのだろう。 『ホテルビーナス』を観て、ちょっと物足りなく感じたことがありました。 それはホテルに集まった住人たちが、心の傷を語るのですが、誰もみないまいち説得力がないのです。 全員が感傷的で自分の感情に溺れていて、どうしても哀しみを共有できませんでした。 それは主人公のチョナンにいたってもそうでした。 三回観ましたが、チョナンは魅力的でしたが、いつも物足りないものを感じました。
ところが、シナリオを書いた麻生哲朗さんがそのことをはっきりと書いていました。 < 主人公以下、ここに登場する人物たちは、敢えて言えば「間違えている人たち」です。 もう少し自分のことを客観的に見ることができていたら、 どこかのタイミングで現状を打破する力があったら、今の環境にならなかったはずの人たちです。 彼らが話していることは、よくよく考えれば自分を棚に上げた都合のいいセリフだったり、 現実にそぐわない子供じみた言葉だったりします。 でも、それが愛しくもある気がするのです。 愚かな人だから愛しいのではなく、僕も含め、人間は愚かだから愛しい。 僕と登場人物たちは、どこかきっと紙一重なだけだと僕は思っている。 >
読んで目からうろこが落ちました。 本当にそうです。 私は自分自身を見つめ、納得したのでした。
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