オリビエの日記

2005年09月24日(土)    ラストが素晴らしかった『日本の歴史』

    『日本の歴史』を観ました。
   四時間という長時間番組。
   オープニング、剛君は眠っています。
   爽やかな声の呼びかけで、剛君は目覚めます。
   そこは日本の歴史の年表の中。
   呼びかけたのは風。

    風は語ります。
   突然で驚くかもしれないけれど、あなたは日本の歴史を知らないといけないの。
   風が吹いて歴史が生まれ、風が吹いてあなたが生まれた。
   二00五年、あなたが生きている時代は今、歴史や教科書で問題になっている。
   日本人として歴史を知る必要があると思わない?

    この番組のコンセプトは番組の冒頭、風が語ったこの言葉に集約される。

    番組は日本の歴史をつくっていった権力者や時代背景を、
   バラエティーやドラマなどで分かりやすく説明していた。

    そして、ラストで私達に問いかけるのです。
   近代、現代の国際社会における日本を。
   軍国主義で戦争や他国を占領していった年表を、危惧するように急いで読みあげていく風。
   息を切らし逃げ惑いながらその歴史を通り過ぎていく剛君。
   そして、たたみかけるように映し出される軍国主義に突入していった実写映像。
   その迫力は圧倒されます。
   広島の原爆ドーム、地下鉄サリン事件の映像までながれ、私達に何かを訴えます。

    観終わって、
   この番組は近代、そして現代の日本の歴史の深層に迫っている、すぐれた番組だと思いました。

   「僕が何かを始めれば、明日歴史が動くかもしれない」
   剛君の言葉は、私達にも訴えている言葉です。   


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オリビエ [MAIL] [水平線の海と空]

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