2005年10月07日(金) |
山田洋次監督作品主演の木村君 |
木村君が山田洋次監督作品で主演するというニュースが大きく報じられた。 藤沢周平原作の時代劇だという。 私の心は高揚した。
私は二日前に『2046』をレンタルして観たばかりだった。 マスコミで大監督の作品だと報じられていたが、 映画をほとんど観ない私は、映画界のことにはまったく無知である。 監督も監督の作品のこともまったく知らなかった。 『2046』は当初、木村君が主演とかハリウッドデビューとかマスコミは大きく報じた。 カンヌ国際映画祭で、赤ジュータンをキャストの方達と並んで歩く木村君の姿は眩しかった。
カンヌで作品が上映されたあと、 木村君は重要な役だけれど、出演時間がたった五分程度で物足りないという声が相次いだ。 五分であっても、世界的な大監督に声をかけられた木村君のことを凄いと私は思った。 そのあと、木村君の出演シーンは増やされて二十分になったとマスコミが報じた。
木村君が大監督にどのようにつかわれたのか私は興味を持った。 映画を観にいこうと思ってはいたが、 「強力な磁石で引き付けられたように映画館に行く」というようにはならなかった。
以前、山田洋次監督の映画、『家族』をテレビで観て、心に強い印象が残っていた。 『男はつらいよ』の寅さんは大好きな人物像だ。
『海峡を渡るバイオリン』の杉田監督が、剛君のことをこのように言ったことがある。 「まだアイドルの演技」 私も部分的に感じていたことだったから、 杉田監督の率直な言葉は、逆説的な愛情が感じられて嬉しかった。 今度杉田監督が作品を作るとき、 剛君に声をかけてくれて、もう一度演技指導を得られるチャンスを願った。 そのときに浮かんだもう一人の監督が山田洋次監督である。 「山田洋次さんに剛君が出会えたらいいなぁ」私はそう思った。
『2046』の木村君はとても魅力的だった。 この作品に出てきた俳優、女優全てが魅力的だった。 冒頭、木村君は主人公の小説家の、小説の中の人物として登場する。 小説家の私生活と小説家の周辺の人物が小説の中に登場したりしながら、 実生活と小説が複雑に入り混じっている作品だ。 映像が素晴らしい。映像でみせる映画という感じがした。
『2046』は木村君の素材を見事に引き出していると思った。 山田洋次監督との作品はきっと素晴らしいものになることでしょう。
|