つきよにわらふ

2005年10月16日(日) 秋の不和

カレー屋のカウンター席で通りを行くひとたちをみながらポークカレーを食べていた

いろんなひとたちが通った
男のひと女のひと
若いひと老いたひと
富めるひと貧しいひと
しあわせそうなひとそうでないひと

もし今ここに私が通りかかったなら
私はどういうひとにみえるのだろうかとふと考えた

ポークカレーを食べ終えかくして私も通りのひとになった
私はしあわせそうにみえるのかそうでないのか考えながら

金木犀の匂いが記憶を掻き乱す
からだのこころのちいさな不和が他人じみた匂いに敏感に反応する


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