天空がまるく切り取られていたあの夜からもう一年がたとうとしている波の音 空気の重み 湿った肌何もかもを如実に思い出せるのに随分遠いところにきてしまった失ったものはなんだったのか宇宙の収縮そして拡散私はまだ感受することをやめていないのか芝浦埠頭再び訪れる勇気を どうか暗い水は まだ冷たいことだろう