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夕緑闊歩 - 2005年06月05日(日) 今日喋らない子に出会った。まったく喋らないのではない。例えば雨が降ったら「雨だね」とか話すのだが、何もない昼下がりの街を歩いていても言葉はない。そんな状態を自分は正しいと思っていて、多分相手も正しいと思っている。そこに、誰かといたら何か話さなければならないみたいな強迫観念じみた空気はなく、ただなんとなくたまたまここにいるといった変な感じ。そんな感覚を自分も自然になんとも思っていなかった。悲しい話でもなければ、中身のない話でもない。何かを期待したわけでもないし、なぜそこにいたかもわからない。大袈裟な話でもなければどこにでもある平凡な話。 ...
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