虚ろなる備忘録

3:理不尽な世界; 5:訪れるかな平穏; 7:すべてが虚ろになる;

2015年10月23日(金) たくさん感じて満足すれば僕は良い子に。

まだきみじゃなきゃ。

−23:54

 バーボンを2杯飲み、眠剤を飲み、もう1杯バーボンを飲んでからベッドに入ろうと思っているところだ。眠剤を飲んだ後に飲む3杯目で酔いが回ってくることが多いと実感するようになったが、眠剤なしで3杯目に突入した事例がないので純粋に酒だけで酔っている風の同じような状態になるのかはわからないがね。

 今日のことをざっと振り返る。

 ものすごく久し振りの美容室で夫婦共にカットとカラー。僕はまつげパーマも(結局のところ)してもらったので少し予算をオーバー。まつパは1年くらいしてなかったのかな。もう古い記憶しかないので1年くらいはしていないと言える。
 色は僕も彼もアッシュグレージュ。2015年の秋冬に流行っているとされる色らしいんだが、偶々この色を気に入ったら流行りともマッチしていただけの話。夏の間は金髪ショートだったが伸ばしたくなってきたので色も落ち着かせて伸びてきてもパッキンプリンにならないようにグラデーションカラーにしてもらった。旦那氏にも暗めをお勧めしたく思い、地毛の黒にくすんだアッシュグレー(というかブラック?)を乗せてもらって中々のいけめん35歳だと評価できる。ボッサボサに伸びた髪を手入れしたら少し若返って帰宅できたんではないかと。

 まぁ、ここ数日旦那氏とは口喧嘩の様なものを何度もしていて僕の旦那氏への醒めた気持ちは美容室に行ったくらいじゃアクティブにはならなかったがね。

 帰宅したらどっと疲れが出てベッドで少しウトウトした。ウトウトしながら考え事をする。そう言えば今朝、旦那氏は僕を起こしに来て、その時に何やらおっぱいを揉みしだいてきたな。柔らかいなーとか乳は出ないのかなーとか言いつつ(出ねぇよ)やたらボディタッチを繰り返していたけど、まぁ時間もなかったし単なるいつものいたずらで本気で僕を可愛がるつもりなんてさらさらないんでしょうに、へんに敏感なところを触られてそれ以外なにもナシだとただの残酷な生殺しなのよね。
 僕はきみにちゃんと可愛がって欲しいのに。
 もう7年も一緒にいるんだから、僕のポイントくらいおさえてくれても良くないですかね。
 きみがセックスに対して淡白で、女という生き物に対してもそれほど興味を持っていないのはずっと一緒にいればわかることで、僕はそれを当初から尊重してきたわけだが、そうすればきみは僕の躰のことを知ろうともせずに放置プレイぶちかますばかり。
 僕はきみを好きでい続けたかったのに。僕なんて単純でね、きみが可愛がってくれさえすればたちまち気分は上がり大らかさも多少は出せるようにすらなる。

 寝ていたら旦那氏がどこからか帰宅したようだった。隣の部屋からポテチとコーラを飲む音が聞こえた。僕は期待するまい、彼になんかもう期待するまいと言い聞かせつつまたウトウト。ご飯作らなきゃなぁ、グラタン作らなきゃなぁー……メンドイ……。
 まぁ、完全に不貞腐れているわけだが、ポテチを食べ終わった彼は歯磨きを始めた。この時間帯であるとかポテチを食べただけで歯磨きをすることはなくて……、もしかして?と思ったが寝たふりに徹する。

 口喧嘩の内容はつまり、僕の彼よりは強い性的欲求を満たしてくれないことへの募る不満だった。誘うのも断られるのも、そしておそらくきみだってその度にのらりくらり断ったりする事態にはもう疲れたんではないかね?だからもうやめようじゃないか。僕はオナニーがだいぶ上手になったんだよ。あんなに嫌いだったオナニーがね。
 もう今後この話題を出すのはやめようと決心していたから、この際最後通告ということでそんな風に辛辣にぶちまけた。

 19時近くだからベッドを出て夕御飯を作らねばなるまい。お弁当のおかずも今日のうちに作り置きできるものは作らねば。だからベッドを出ようと思ったのだが、歯磨きを終えた彼が僕は寝てるものと思い横に滑り込んできて、いわゆる前戯をし始めた。しかも丹念に、入念に、そんな風に舐めたり確かめながら触ったりなんてほとんどしてくれたことなんてないような、そういう愛撫の前戯を。




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