綿霧岩
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みずうみを見ました。
台風のしっぽの風が、結構な勢いで、ぼおおぼおおと吹いていました。 風の通る姿が、水面に、木々に、稲穂に、人たちの髪に、衣服に、見えました。 雲は何層にも、厚く、薄く、低く、黒い鳥も低く低く、荘厳に降り立っておりました。 薄い雲のはるか上から、あかるい陽のひかりが何枚も折り重なって、みずうみの一部分だけを、特別に輝かせていました。 カラット級に。
色とりどりのつつしみ深い若者たち。 モノトーンのお年寄りはすばらしい好奇心で世界をどんどん広げておられました。
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