綿霧岩
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脳味噌の前半分が、岩みたいに硬くなって、それが四つくらいのブロックに割れ、割れたブロックひとつひとつは微震動していて、ギシギシ、とこすれ合う感じでした。その割れ目から、液体がつい〜と垂れ落ちて、鼻水になったのでした。 気付けば頭全体がやわらかな綿のようなものに締め付けられて、岩みたいに硬い感覚は他人事みたいに遠くに行き、ただ綿が熱くて、意識は朦朧となりました。 私の体って、管の集まりなんだわ、と再発見。 カゼもどき、なだけなんですけども。 季節は気持ちの良いうららかなこの頃ですのに、この体の中は私の意志よりも先に荒れ狂っていました。いま、咳だけはしぶとく居残っています。
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