綿霧岩
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2006年11月09日(木) 点灯管

蛍光灯が二重のわっかで、二ヶ月くらい前からひとつしか点かなくなってて、でも蛍光灯自体はふたつを入れ替えたら同じようにひとつだけ点くので、これは本体?の電気がもうだめなんだわ壊れちゃってるのね、老朽化、と思いつつ、ほったらかしていたのであるが今日、下からじっと電気を見たら何かボタンのようなものがふたつある所に目がとまった。このボタンみたいなやつは、ずっと目に映ってはいたがなんなのかは知らず、過去に何度か蛍光灯が切れて入れ替えたときにも、意識はその上を素通りしていたのだった。が、今日はそこで目が留まったのだった。そのまま私は台に乗り手を伸ばし、ボタンを回してみた。ボタンが外れて、この電気全体がバラバラになって落ちてきたりしたら嫌なので、片手で電気の天井部分をいちおう押さえつつ、ボタンはぽろりと外れた。ボタンは電球のようだった。それからしばし、電気を点けたり消したり、二個のボタンを入れ替えてみたりし、わかったことは、このボタンは蛍光灯が点く前に一瞬灯りがつく。二個のうち一個は点かない。これを点くやつに取りかえれば蛍光灯も両方点くのでは。ということだった。そうか、でもこんなボタンみたいな電球ってその辺に売ってたっけ、と訝りながら行きつけのスーパーへ行ったら、あった。その名は『点灯管』二個入り百円也。私は本当に何も知らない。

お蔭様で二重のわっかに灯りが点り、部屋は以前よりも明るくなった。目にも良いことであろう。でも何か違和感があるなと思って、気がついたのは、影が濃くなっていることであった。ああ当たり前だけれども。でもこの明暗のはっきりした部屋で今後しばらく。


カタギリミワコ |MAIL