この私という乗り物はここのところ、高速で走っているように思える。体感では五年位過ぎた気がするのに、時計の時間では一ヶ月程しか過ぎていない。だから会う人も、皆すごく久しぶりだと思うのだが、誰も彼もたいして久しぶりではなく、年もとっていない。奇妙な感じがする。舞台の上で見た時と、普段の姿と、全然違いますねと結構な頻度で言われ、今にはじまったことではないけれど、それはいいことなのだろうか、と考える。