銀河鉄道を待ちながら
鬱と付き合いながらの日々を徒然に

2005年09月01日(木) 休職したかった日

今月に入って、僕は本格的に心療内科に通い始めた。

できれば、通院することは避けたいと思っていた。
負けたくないというプライドもあったし、時間を取ることが難しいという事情もあった。
だから、これまではうつ状態から来る思考の鈍さを何とかごまかして来た(ボロボロのごまかし方だったとはいえ)のだけれど、ついに身体に症状(毎日続く風邪薬が効かない微熱)が現れるに至り、自力での抵抗は諦めざるを得なくなったのだった。


何を言われるか分からないので、心療内科に定期的に通院している、とは上司に言っていない。

病院へ行くときは「内科に行ってきます」とか、「今日は早く帰ります」とか言ってごまかしている。


そんな中、今日はたまたま「病院へは行かないといけないが、そこから直帰するわけにも行かない」という事情があったので、上司に「ちょっと今日は席をしばらく外しますが、戻りますので」と伝えると、上司は

「えっ!?そのまま帰ればいいじゃん。何の仕事があるっていうの?」
ときつい顔で言った。

「いやあ……」

と僕が曖昧な返事をすると、その上司は
「じゃあ今やらなきゃならない仕事って何?言ってごらん」
と厳しい口調で言った。

僕には、それがまるで上司が「大した仕事なんかないくせに何残業してんの?」と言っているように聞こえた(実際は残業する必要なんかないんだから帰りなさい、と気遣ってくれたのかもしれない)。

その後、僕が帰ってから仕事をしているときに、その上司にあることを質問すると、上司はとても怖い顔をして対応し、その後すぐに帰って行った。

上司の意図は分からなかったが、僕は自分が「ろくに仕事もないくせに上司の手をわずらわせるダメ人間」のように思えてならなくなり、しばらくするとどうにも涙が止まらなくなった。

幸いにも僕のデスクの正面方向には誰もいなかったので、見られはしなかったが、仕事場でこれほど泣いたのは初めてだった。

「自分は不要だから休職するか、辞めた方がいいのかな…」

と本当に真剣に悩んだ日だった。




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