銀河鉄道を待ちながら
鬱と付き合いながらの日々を徒然に

2007年07月06日(金) うつ仲間一人発見

今日は職場の若い人たちだけの飲み会があった。

今の職場に来てからもう三ヶ月以上が経つけれど、実は職場の人たちの名前や顔を僕は全然覚えていない。

だから、この飲み会で皆の顔を見れればいいと思っていたのだけれど、結局あまり多くの人とは交流できなかった。

印象的だったのは、パートで来ている20代前半の女性との会話だった。

僕はその人が今年度から新しく働きに来ている人だということを知らなかったので、僕がずっと休職していたことをその人は当然知っているものだと思っていた。

それで、何気なく「僕はずっと休職してたからね〜」というようなことを話したら、その人は「そうだったんですか!」と驚いていた。

そして、「実は私もうつ病にかかったことがあるんです」と意外なことを話していた。

その人は、大学卒業後、新卒で教師になったものの、学級崩壊の目に会い、しかもそのことで親や上司(教頭)から厳しく当たられ、思い悩み過ぎてうつになってしったらしかった。

「もう教師にはなりたくない」とその人は話していた。
「次にやりたいことは決まってるの?」僕がそう問いかけると
「いえ、実はまだなんです……」とちょっと残念な様子で答えていた。

僕は
「いいよいいよ。まだ若いんだから、ゆっくり自分のしたいことを探せばいいんじゃない?歩き続けさえすればいつかきっと見つかるよ」
とちょっと偉そうに言ってみた。

「人生の先輩」的な感じで話すと、自分が偉くなったみたいで、ちょっと気持ちいい(行き過ぎると「勘違い野郎」扱いされるけど)。

まあ、それはともかく、僕はひょんなことから「うつ仲間」を見つけたのだった。

その人とはちょっと仲良くなれそうかな。
なんて、勝手に思いながら僕は家路に着いた。


(追記)
うつやその他、メンタルを病んでいる人は意外に身近にいる。
「10人に1人」はうつ病を経験する。
などと時々言われることがあるが、それは本当なのかもしれない。
うつ病状態にありながら、治療を受けていない人もたくさんいるだろう。
何が原因か分からないけれど、うつ病になる人は増加の一途をたどっているような気がする。
うつ病になる人は真面目でいい人が多い。
そんな人が貧乏くじを引く世の中。
嫌な世の中だけれど、どうしたらいいのか、僕はまだ答えを見つけられずにいる。


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