1人と1匹の日常
2004年04月09日(金)  それぞれの使命
ここに書くあたしは、肩肘張ってる。
どこかしら、ほんとの自分を見せてない。
ほんとの幸せな毎日を。

介助犬は、なぜあたしに必要なのか?
その意味を書くには、どのように伝えたらいいのだろう?

介助犬は、かしこい。
介助犬は、えらい。
立派な介助犬を見せていくこと。
それが、その理由に続くのかなぁ?

あたしはどうしても、違う。と思ってしまうのです。

完璧な人間など、いないように、介助犬も気持ちのある生き物。
短所だってあるし、もちろん長所もある。
その長所をどのくらい、楽しく伸ばしてあげるか?
それが、お仕事する喜びにつながるのだと思う。

介助犬というバックを背負っている限り、大きな失敗は許されません。
それが、社会への無理解につながる可能性もあるのだから。

まだまだ頭数の少ない社会で、きっと、街中であたし達の存在に出会う機会は、少ないと思う。
その時、その一目で、世の中の「介助犬」という存在は、あなたの心の中に、映ってしまうだろう。

「なんだぁ。介助犬ってあんなもんだったのか。」
「全然、かしこくないじゃないかー。」

一度の失敗で、くじけるわけにはいかないけれど。
どこかしら、一度の失敗も許されない。
というプレッシャーも、常にある。

プロの「介助犬」という使命を課せられたりんくう。
人間の決めた運命と、それに選ばれたりんくう。
そのことにとらわれず、生き生きと楽しくお仕事して欲しい、という本音と裏腹に。
全ての責任は、使用者であるわたし自身に、あるのだ。
と、ピシッと気合いを入れながら。

今日も、バックとリードをつけて、お外に出かけます。
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