1人と1匹の日常
2004年12月24日(金)  あの頃の話をしよう(4)
車イス生活となって、新たな気持ちで再出発をしようと思った。
まだまだ、歩きたい思いは、ここにあるけれど・・・。

専門のリハビリ病院で、車イスで歩く訓練。
ベットから、車イスに移る訓練。
車イスと共に、再出発をするための毎日だった。
繰り返し、繰り返し、同じことを続け、繰り返す。
変わりのない毎日でも、少しずつできることが増え、希望が見える。

歩けなくなって、車イス生活になって、これまで、1時間かけて歩いていた距離が、たった10分で行けた。
荷物も持てるし、一人で買い物へも行ける。
何だか・・・複雑な気分になった。

わたしの目標は、仕事を持って、社会に出ること。
周りの友達は、立派な社会人となり、スーツを着て、働いていた。
社会復帰するには、車の免許を取ることが必要。
車が運転できれば、一人でどこへでも行ける。
車と車イスというあたしの足があれば、歩けなくても、何だってできる。

そう決意した矢先のことだった。
それまで何もなかった両手が、動きにくくなった。
明日 / メニュー / 昨日 / サイト / 手紙/

My追加