ラヴ*パスポート



葉月アキラ、自由に生きてきた。色んな恋を、した。
やっと腹を括ったその先は、長男の、嫁。
騙したり騙されたりの日々から抜け出したワタシだけれど、果たして頑張れるのか?

結婚5年目に入った2013年12月、不妊治療の末、娘を授かりました。

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2007年10月01日(月)  ©  確かに其の夜、ワタシは幸せ、だった。


元々胸元までのロングのワタシだったのだけれど
給料日前だと言うのに気分転換の為、腰までのエクステを着けた。
3日前位のお話、である。
若干生活し辛いものの、気に入っている。

昨夜、日付が変わるまでに鳴らなかったワタシの携帯電話だった、が
日付が変わって数分後に、聞き慣れた音楽を奏で、た。

タバコが無いからコンビニ行って来る、と彼
お酒飲んでるのに大丈夫なの?と、ワタシ。

『迎えに来てなんて言わねぇから。』

彼の其れは迎えに来て、と言う意味だと解っているワタシ。
車で3分、の彼の自宅へワタシは向かう事になった。

『泰ちゃんタバコ買うんでしょ、寄るよ?』
彼の自宅とワタシの自宅の中間時点、のコンビニ
『タバコは要らねぇけど、お前、お茶買うだろ?』

ワタシがいつも飲んでるお茶2つと彼の飲むお酒を買って家に帰った
タバコは・・・買わなかった。
きっと彼なりの家に行く口実だったの、だろう。
事実、泰ちゃんはタバコを持って来ていた、から。

久し振りに、笑って沢山の話を、した
ワタシの髪を見て、『お前、めっちゃ髪の毛伸びてるやん!』ですって。
『あのさー、ワタシら何年会わなかったんや!確かに久し振りやけど、2週間で此処まで伸びひんわ!』
『邪魔くさいなー、俺長い髪嫌いなんですけどっ。』

知ってる
知ってるよ、貴方がショートが好きな事。
だから敢えて超ロングにした、とは、言わないけれど
でも、貴方が長い髪の毛が好きじゃ無い事は、知ってた。

会いたかった、と冗談交じりに言った、あの人
一緒にお酒を飲んで、久し振りの夜は楽しく過ぎて、いった。


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じゃないと、来ない?
其れは嘘、だ。
貴方は、平気でする。
基本的にとても、とても優しい貴方。其れは、誰に対しても、だ。
貴方が1人の女性だけに愛情を傾ける人ならば、其の彼女はとても幸せだろう。
けれど、貴方は違うから
だから貴方の優しさは、時に残酷で凶器にも、なる。
本気じゃ無いなら優しくしない、で。

強くワタシを抱き締めた、彼
何度も、何度もキスを、した彼。

ワタシを繋いでおく事に、意味はあるのだろうか?
他の男の影が見えて、惜しくなった、のか。

”ワタシ達付き合ってる、の?”なんて口にはしない。
圭ちゃんから、話を全部聞いてるなんて言わない。
ワタシは、彼には一切何にも言っていない。

都合の良い女、の復活。

でも、ワタシは幸せだった、んだ。



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