| 2008年02月12日(火) |
その前夜に。そしていつかマタアイマショウ |
予感はあったような気もするし、反面、それはまだだとも。根拠もないくせに。
ただ 奇跡なんて起こることがないのも残酷なくらい確かに知っていた。
白い部屋の白いシーツに横たわるそのひとが昏睡状態になって一ヶ月近くが過ぎようとしていて、わたしの感覚は半ば麻痺していたようにも思う。 また そうでなければ精一杯張りつめ続けてきた脆弱な精神はもたなかっただろう。
そして別れは積み重ねてきた沢山の日々と感情をあっさり置き去りにするように呆気なくやってきた。
今日が明日になる狭間にスルリとすりぬけるように逝ったやり方はいかにもアノヒトらしくて。
それが悔しくてわたしは怒りながら泣いた。
ナンデ ワタシヲ オコサナカッタノ ナンデ ナニモ イワズニ ヒトリデ イッタノ
ナンデ サイゴマデ アンタハ ジブンカッテニ イツダッテ ヒトリヨガリデ
ばか ばか ばか アンタ サイゴマデ バカダヨ
ダレヨリモ サミシガリノクセニ
涙はボトボトと握りしめていた拳に落ちて。 上げた顔の滲んだ視界に映るひとの目を閉じた顔が、しん と安らかな分だけ置いてけぼりくらわされたコドモみたいな気がして こんな終わり方 ずるいよって思った。
あれから 色々な色々なことを重ねていきながら月日は流れて、またあの日 あの時間が来るよ。
それでもさ あの建ちかけだったファッションビルはもう何周年とかを迎えるらしいし、街の様子もいつの間にか面変わりしたし。
わたしも歳をとって、歳の差はまた広がっちゃったし、その分 子供らは大きくなって兄ちゃんなんて見上げなきゃならなくなったよ。
ねぇ 覚えてるかな。 わたし達 あの最期に過ごした時間に仲直りしたよね。
いろんなことあったけど あなたと出会えたから持てた、楽しい、シアワセな想い出も沢山ある。
哀しみとか辛さだけじゃない確かにあった消えないもの。
これだけの歳月かけて やっとこんなふうに。 向き合えるように。
どうだろ 少しは、 なれているのかな?
まだまだ 試行錯誤 かわらず 五里霧中
いつまで往けるのかなんてわからないまま迷路暴走中だけど
いつか、おしまいの日がわたしにもきた時には マタアイマショウ そして顔見合わせて 笑えたらいいな。
あ その前にゲンコで一発頭 ポカリとやるからヨロシク。
それくらいは許せよ。
ゆうなぎ
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