++いつか海へ還るまで++

雨が降る 代わりに泣いて いるように

降り続く雨 降り止まぬ雨


2008年07月31日(木) あの歌を もう一度

あのひとが逝ってから 
ずっと自分の中で封印していた曲がいくつかある。

その一つがこの 槇原敬之の「もう恋なんてしない」
カラオケで歌っていたあのひとの姿や声を思い出してしまって。

マッキー好きなのに揃えていたCD全部仕舞い込んでいた。
どうしても・・・聴けなかった。


『もう恋なんてしない』



久しぶりに

そう5年過ぎてやっと。

きっかけはあるマッキーファンの方のサイト。

わたしが封印してしまった後の
マッキーの歌のことが書いてあって。

その中の「明けない夜が来ることはない」という曲の
歌詞を辿って読んで歌を聴いて
ああ もう一度 あの曲 聴いてみたいなって思った。


『明けない夜が来ることはない』



「もう恋なんてしない」の歌詞
あのひと 今頃 空の上のその国で
それこそ こんなふうに思いながら
口ずさんでるんじゃないかな とか。

半分 あのひとの想いと
半分は わたしの気持ち。


ねぇ 改めて空に向かって言うよ。

”あんた ほんと馬鹿です”

学生の頃、「老醜を晒すぐらいなら俺は早死にするんだ」とか
冗談とも本気ともつかないように言ってた。

そんなことだけ実行するんじゃねぇってばよ!

一緒に幸せになる って方は放り出して置き去りにしたままでさ。


ドロドロの喧嘩して愛憎模様繰り広げて老醜晒しまくって
それでも生きてた方がよっぽど上等だったよ。

もっともっと貪欲に生きることにしがみついて欲しかったよ。
病気と勝負始めるのは遅すぎたし、試合放棄するのは早すぎたよ。
あれは緩やかな自殺だったのかと思ってしまうほどに。

だから。



いや ごめん。

それひっくるめてあの最期の病室で仲直りしたんだったもんね。



久しぶりに聴いた歌でわたしはひとつまた何かを解き放てたかな?


まだ封印したままの曲の中には、もうそのままと思ってる歌もあるけど

最期に目を瞑るときにでも

扉が開けられたらいいなと思ってる。


この空に。




その空に向けて。

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                            ゆうなぎ


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