++いつか海へ還るまで++

雨が降る 代わりに泣いて いるように

降り続く雨 降り止まぬ雨


2008年10月02日(木) 破片

                        
                       「infection」鬼束ちひろ





早いもので今年ももう10月。
相変わらず なかなか一息もつけない日々は続き・・

おいおい今度はそっちからですか、みたいに
見事弱点ばかりをついたような攻撃でぼろぼろふらふら。

こういう時に自分の精神的脆さを思い知る。
それと同時に小心者ゆえのしぶとさも。

厄介なのはしぶといけど平気じゃないということだ。


普段のわたしはむしろストレス過食だと思う。
ただ 一定の限界を越えると反対に極端な拒食になる。
先日も食欲自体が消えうせるというか、口を開くのも億劫で。
丸一日食べなくても飲まなくても空腹感すらない。

さすがにそれまでも水だけくらいしか飲まなかったからか
2日目の夜に酷い吐き気と気分の悪さで参った。

トイレにへばりついても胃液しか出なくて
のた打ち回って苦しんだ。
水飲んで薬も
(そういえば飲んだ記憶が曖昧だったから副反応が
出たのかもしれない)飲んで
氷枕して横になってたらやっと落ち着いた。

今はとにかく水飲むのを忘れないようにと
少しでも口に入れるようにしているのでフラフラせずに
歩けるようにはなっているけど。

この振り幅が極端だから身体に良くないのだろうなとは
自覚してる。
こういう所が情けないほどコントロールできない
自分の弱さ。


夫が生きていた時もまぁ かなり色々あって

信じるに値する人でもそれが100%ではないことを
覚悟しておくこととか
約束は守られればラッキーくらいに思って
期待しないとか

そう自分に言い聞かせることで
ココロにこっそりと透明ヨロイを着せた。

それでも 酷い人間不信だったわたしは
この上にまた見える鎧すら着込んでいた。
今も見える鎧も健在で 
だから基本的に わたしはにんげんがこわい。


この見える鎧を脱いでも大丈夫なんだよ と
根気強く言い聞かせてくれた大切なひとたちのおかげで
それでもずいぶんと支えられ助けられてきた。
じゃなかったら鎧の重さでとうに潰れていただろう。

それは今もそう。



ただ 運命のカミサマはそうは簡単に安息日を
与えてはくれないらしい。

絶妙のタイミングでやってくる試練。
やっと一つゼイゼイと息を切らせながらやり過ごしたら
次が待ってる。繰り返しまた繰り返しのデジャヴ。


不思議だけど みんな わたしは大丈夫だと思うようだ。
いや 正確には 大丈夫じゃなくても 持ちこたえられると。

確かにそう、大概のことにでもコワレカケても
持ちこたえてきた。

だから たぶん それは正しい。

でも 間違ってる。

持ちこたえる度にわたしはわたしを擦り減らしてきた。
悲鳴をあげる気力がなかったからあげなかっただけで
それを人は強さと呼んでくれたけれど。

 
長男から 痩せたね と言われた。
元々(改善されたとはいえ)
過食から浮腫みとかきてたくらいだから
痩せるのは自分的に大歓迎なんだが。

そういうと
でも こんな風に痩せてほしくはないし
見ていられない と。

確かにね。
この歳でこういう痩せ方は内臓に負担かける。
落ちて欲しい部分よりも
そこは別に・・ってところから落ちていくもんな。
実際 月のモノがおかしい。
不正出血っぱいのがあったりするし。


でもだからそれでどうできるわけもない。

自分を壊してしまいたい衝動を押さえつけながら
とにかく生きる。生き延びる。

言い聞かせ言い聞かせ・・自分自身に暗示をかけ続けて。

こんなわたしでもいなくなっちゃ駄目なんだ。

それに往き場所も ない。 

死んで楽になれるなんてのは幻想だから。
死は逃げ場所にはなってくれるほど優しいものじゃないから。


ワタシハ ダイジョウブ と
口に出して呟いてみる。

嘘つきだなと自分でも思う。


でも そういい続ける以外に
わたしに何ができるというんだろう。

沢山のことをやってみたよ。

一生懸命 伝えようとしてきたよ。


その答えが

今のわたしだから。


ねぇ 教えて
わたしにこれ以上 何ができるというんだろう。



こうして生きること以外に。



                             ゆうなぎ


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