小学生の時、図書室で借りて読んだ本が、何故か急に思い出されて、 先日近所の図書館で探してみました。 見付からなかったので受付で訊いてみると、近所の図書館に有るので取り寄せてくれるとの事。 更に、続編が出ているのでどうしますかと訊かれたので、ついでに借りる事にしました。
「クロイヌ家具店」と続編の「チミモーリョーの町」大海赫著作。
ホームページによると大海赫先生は、学習塾を経営された後、 児童書作家としてデビューし、晩年都内でリサイクルショップを営み、 現在は執筆活動を続けながら茨城の鉾田に住んでいるそうです。
鉾田と言えば、姉夫婦が住んでいる所で、先日も遊びに行ったばかりです。 姉が言っていましたが、鉾田には隠れアーティストが多く住んでいるそうです。 長閑で物価が安くて住みやすい土地だからでしょうか・・・。
「クロイヌ家具店」は、小学生のモエルが椅子を買いに行った不思議な家具店で、 シュールな事件に次々と巻き込まれて行く、何とも言えないSF風の童話です。 独特の画風の挿絵も、大海先生が描いているもので、 小学生だったおいらの心に深く印象付けられていました。 続編の「チミモーリョーの町」は、高校生に成長したモエルが、ニジノ市で巻き起こる、 摩訶不思議な怪事件を解決するべく、勇猛に魔物と戦う物語です。 ある日突然ケータイに届く不気味なメール。 言語を奪う一つ目の蜂。 首に巻きついて人を絞め殺す生きた青いゴムホース。 人々を異空間の戦場へ連れ去ってしまう軍靴などなどチミモーリョーに襲われる人々。
モエルが最後に悪の親玉と対決するシーンで呪文として使われるのが、 「エリ、エリ、レマ、サバクタニ」と言う新約聖書の一文です。 「父よ、何故このような目にあわせるのですか?」 と言う意味のキリスト磔刑の際のセリフです。 大海先生がクリスチャンでは無い事は明白ですが、聖書を読んだことがあるのは確かです。 モエルが疑問に持った、(何故神様がこんな情けない事を言ったのか分らない) と言う疑問は、クリスチャンのおいらも同感です。 牧師さんに質問したら、それなりの答えが返ってくるのでしょうが、 それだって十人十色の解釈の一つでしかないのだろうと思います。 神学科を卒業した姉に質問してみようかな?
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今頃になって携帯音楽プレーヤーが欲しくなりました。 ウォークマンの最新のを狙ってるんだけど、買い時が分らない。
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