さかざきが綴る「アンティークな日々」
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2005年04月10日(日) オレンジレッド その2



近頃、オレンジレッドのコーラルに惹かれているお話は先日も書きましたが、時を同じくして、母が祖母から譲られた珊瑚の帯留めを持っていたことを思い出し、私も使わせてもらうことにしました。

もともとは帯止めだったものですが、祖母が亡くなってから、母が貴金属業者に加工に出し、今ではペンダントトップの形をしています。今となっては詳しい年代は分かりませんが、明治生まれの祖母が愛用していた帯留めですから、昭和初期ぐらいでしょうか?けっして立派な物ではありませんが、小さな桜の花の彫られた今の季節にぴったりの優しい帯留めです。繊細で、こなれていて、アイボリーやコーラルなどの彫刻のジュエリーをお客様におすすめする時にもよく言っていますが、ヨーロッパのアンティークと同様に和の物でも、「彫り物なら断然古いもの!」という感じがします。今日は、この「元帯留め」ペンダントにアンティークの9Kのチェーンを合わせてみました。

祖母が亡くなったのは私がまだ2歳の頃でしたので、私自身の祖母の思い出は、ほとんどと言っていいほどありませんが、身内の女性達が愛してきた物には、何か暖かいものが宿っているような気がします。


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