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こちらでは、龍先生から届く便りを掲載致しております。

2007年06月03日(日) とらわれを離れて・・・

今回の便りは、仏典の中にある、子供を無くしてしまった、一人のお母さんの話をお伝えさせて頂きたいと思います。


裕福な家の若い嫁であったキサーゴータミーは、そのひとり子の男の子が、幼くして死んだので気が狂い、冷たい体を抱いて町に出て、子供の病を治す者はいないかと尋ね回った。

この狂った彼女をどうすることもできず、町の人びとはただ哀れげに見送るだけであったが、仏様の信者がこれを見かねて、その女に祇園精舎の仏様のもとに行くようにすすめた。彼女は早速、子供を抱いて向かった。

仏様は静かにその様子を見て、「女よ、この子の病を治すには、芥子(けし)の実がいる。町に出て四・五粒もらってくるがよい。 しかし、その芥子の実は、まだ一度も死者の出ない家からもらってこなければならない」と言われた。

彼女は町に出て芥子の実を求めた。芥子の実は得やすかったけれども、死人の出ない家はどこにも求める事ができなかった。ついに求める芥子の実を得ることができず、仏のもとにもどった。
彼女は仏様の静かな姿に接し、初めて伝えてもらった言葉の意味をさとり、夢から覚めたように気がつき、わが子の冷たい体を墓におき、仏様のもとに帰ってきて弟子となった・・・。


もし同じ立場になったなら、彼女の張り裂けそうな想いを誰もが感じる事でしょう。身近な人の死は言葉に替え難いものがございます。
しかしその事にとらわれてしまうのではなく、彼女と同じように自分の中で気付き、明らかにされる事によって、はじめて前に進んでいける状況がございます。

人の死だけに限らず、恋の終わり、離婚、信頼している人との別れや、職場や学校を離れなければならなかったり、自分の大切な物を手放さなければならない状況など、始まりがあれば必ず終わりがございます。
特に恋愛(復縁)でのご相談を多く頂きますが、過去にとらわれ縛られてしまうのではなく、新しい自分に生まれ変わる。今までとは別人のような貴方になる事によって、互いの関係や物事においても進展していく流れがございます。

その理を知り、少しでも皆様の気付きに繋がり、前に進まれる一歩を踏み出すキッカケとなれば嬉しく思います。



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