「自分自身を練磨するには、 繰り返し鍛える金属のようにすべきである。 速成したのでは深い修養とはならない。」 上記は、中国の古典にある言葉の一つとなります。 突然はございますが、皆様は刀(日本刀)の作り方をご存知でしょうか。本当に普通の石ころにも見える鋼と、錆びた古鉄などを材料として作っていくのですが、上記の言葉にもある「繰り返し鍛える金属」という表現のように、その材料を何度も何度も熱い火の中にいれては金づちで叩いて薄く細長くしていき、やがては刀へと形を変えていきます。 いつも皆様へのアドバイスとして、「自分磨き」という言葉をお送りしておりますが、お仕事や趣味などにおいて目標を持ち修練を重ねる。自分磨きを頑張る過程では、刀作りのように何度も何度も、同じ事を繰り返さなければならない状況もある事でしょう。 しかし、今回の言葉の真意でもあるように、そのような積み重ねこそが自分自身の修練や鍛錬に繋がっていく。最初は石ころに見える鋼や錆びた鉄であった刀の材料も、練磨を重ねる事によって銀色に光輝く刀へと生まれ変わるように、皆様自身におきましても、同じように日々の精進と努力を重ねる事で、人としての輝きを放つ存在へと変わっていける力がございます。 よく言われるものとして、「継続は力なり」という言葉もございますが、頑張りを続ける大切さ。そして、物事の修練に決して近道は無く、日々の積み重ねがとても大事になって参ります。 今、皆様が頑張っている事に対して、1日も早い結果や、願いが叶う事を望まれる部分があるかもしれませんが、コツコツと積み重ねる大切さを改めて感じて頂けたなら幸いに思います。
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