「微笑み触れ合いを忘れた人がいます。 これはとても大きな貧困です。」 この言葉は、私が以前に読んだ本に書かれていたマザーテレサのお言葉です。 上記にある「貧困」という言葉からは、金銭的な貧しさ、食べ物や住む所が無くて困る・・・といった事をイメージされる方が多くいらっしゃるかと思います。 しかし彼女は、日本に来た際にこのような発言もされております。 「日本人はインドのことよりも、日本のなかで貧しい人々への配慮を優先して考えるべきです。愛はまず手近な所から始まります」 物に溢れているこの日本で、食べ物に困り亡くなってしまう事は、まず無いと言っても過言ではありません。 しかし、テレビで騒がれる事件や事故において、例えば寂しさや不安といった人との触れ合いが薄れ、心の貧しさがあって・・・という背景を感じる事がとても多くございます。 上記のような出来事に関しては、どこか人事のように感じてしまう部分があるかもしれませんが、もっと身近な事で言えば、自分の心がトガっていたばかりに挨拶を忘れてしまったり、「ありがとう」や「すみません」の一言が言えなかったり・・・。逆にそういった言葉を頂けず、あなた自身が悲しい思いをする事があるかもしれません。 マザーテレサはこのような事も仰っています。 「平和は微笑みから始まります。1日5回、あなたが本当は笑顔を見せたくない人に、微笑みかけなさい。それを平和のためにするのです」と・・・。 自分が嫌いな人に対して微笑みかける事は、簡単な事ではありません。嫌な気持ちから相手を遠ざけたく思いますし、なるべく関わりを持たないようにと考えるものです。 彼女が言う事を素直に実践できない面があるかもしれませんが、一つの心構えとしてそういった気持ちを持てたなら、それはとても素晴らしい事です。 皆様自身が笑顔で幸せな毎日を過ごされる為にも、微笑や触れ合いを忘れていないかどうか。あなたの笑顔が周りの笑顔に繋がり、周りの笑顔があなたの笑顔に繋がる・・・。そんな一つのキッカケに繋がれば幸いです。
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