うさぎのつぶやき
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戦後の復興に向かっているイラクで、とんでもない事が発生したという。
イラク博物館が壊滅状態だそうだ。 メソポタミア文明を知る上でも欠かせない貴重な文化遺産が、数知れず展示してあったそうだが、これらの殆どが持ち去られたというのだ。
そもそも世界四大文明の一つであるメソポタミア文明はティグリス、ユーフラテスの二つの川にはさまれたこの地方(現在のイラク)で、紀元前3500年くらいに都市国家が成立していたという、世界で最初の文明である。
黄金の月桂冠をはじめとする金銀財宝、象牙といったおよそ3000億円の価値があるといわれているほとんどの展示品が持ち去られたのだそうだ。
一般の国民が、ホテルや公共の建物などに入り堂々と調度品等を持ち去る所の映像を何度かTVで見たことがあるけれども このイラク博物館の場合は、そういった強奪が始まる前に持ち去られた可能性が強いらしく強奪されたかのように見せるために故意に荒らしてあったという。 その上展示リストまで持ち去られ、何がなくなったのかもわからないということで現在各国の有識者が資料を持ち寄り持ち去られた品物のリストを制作しているとの事であった。
爆撃があった時職員は全員非難していたとかで、戻ってきて荒らされた後を見て泣いていた。 悲しいことに欲しがる者がいるから、供給する者が出てくるわけで、恐らくほとぼりが冷めた頃にヨーロッパの方へ流出するだろうけれども そのうちの何パーセントかは、日本で売買される可能性があると専門家は語っていた。
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