読書記録

2025年07月25日(金) わたしの知る花 / 町田 そのこ



 犯罪者だと町で噂されていた老人が、孤独死した。部屋に残っていたのは、彼が手ずから咲かせた綺麗な《花》。公園で絵を描く生前の老人と知り合っていた女子高生・安珠は、彼のことを調べるうちに、意外な過去を知ることになり−。


 そして 葛城平という名前のその老人は安珠の祖父だった(ネタバレ)
祖母の啓子はシングルマザーとして、安珠の父を育てたのだ
だが葛城平はとうとうそのことを知らずに孤独死したのだ
祖母の幼なじみでもあった葛城平の ある意味巡まれなかった(?)人生と、平と啓子に関わった人たちの物語


 七十も過ぎれば、生き方どころか生活ぶりまで顔に出る


 仏壇であれお墓であれ、亡くなったひとと向き合うときには礼を尽くさないといけない




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