| 2026年02月06日(金) |
Red / 島本 理生 |
夫の両親と同居する塔子は、可愛い娘がいて姑とも仲がよく、恵まれた環境にいるはずだった。だが、かつての恋人との偶然の再会が塔子を目覚めさせる。胸を突くような彼の問いに、仕舞い込んでいた不満や疑問がひとつ、またひとつと姿を現し、快楽の世界へも引き寄せられていく。上手くいかないのは、セックスだけだったのに―。島清恋愛文学賞受賞作。
どんなに優秀な大学を出ていても、一流企業に勤めていても、夫はどこか世間知らずなのだ。だからこそ屈託なく私を選び、結婚と同居を実現させて、たくさんの問題に気付くことなく平和に暮らしていられるのだと思う。
母親として妻として何重にもなった役割を負っても、埋まらないものがあるのだ。色んなことに遠慮してきた自分が初めて精神的にも経済的にも自立できて、居場所を得た。働くことは私にとって、そういう意味と価値を持つことだったから。
官能小説ともあったが、不倫小説でもある。 まぁ、完全に元の鞘に収まったわけではないけれど。。。
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