ひよ子の日記
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2004年05月04日(火) ネバーランド/恩田陸

一つ前の記事の覚え書きに書いたことは結局思い出せなかった。読み終えてみると、怖さは消えていた。結局あの怖さはなんだったのか。多分人間の闇の部分の怖さだった気がする。表に現れないけれど読んでいて感じる暗い感情だったのかな。悪態をついて分かりやすい嘘を吐く子と、一見優等生で気持ちが優しそうな子が笑いながら平気で吐く嘘だったら、私は笑いながら平気で嘘を吐く子の方が怖い。

ネバーランドは男の子のものだってイメージがあるなぁ。女の子には分からないキラキラと輝いている永遠の世界。年を取ってもいつまでも色あせないネバーランドが、この時を一緒に過ごした仲間のなかには存在し続ける。

4人の男の子の光の部分と闇の部分が描かれていた。光の部分は誰にも汚すことが出来ないキラキラした世界で、闇の部分は最初にも言った少年が抱えている暗い現実。光の部分と闇の部分を一つにすることが出来た時に、少年達は何かを乗り越えた後の様に少し大人の顔になるのだろう。

こういう風に言うのはいけない気がするけれど、漫画「ここはグリーンウッド」に厳しい現実がプラスされた話のような気がした。わたしはこの漫画も大好き。


ひよ子

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