チャックルの日記
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2005年08月11日(木) たまにはブラジルのこと(2)

私がブラジルに行って一番気に入ったのは、人種差別がないこと。


滞在したポルトアレグレは、黒人の割合は少ないものの街中でよく見かけた。
特によく行ったピザ屋には、店員の中に白人も黒人も居た。
それがみんな仲良く、楽しそうに談笑している
(注:ブラジルでは店員と言えどもおしゃべりは当たり前。楽しく働くのが良し(?))


私にはその光景がとてもまぶしかった。それだけでとても嬉しくなった。
ブラジルにももちろん奴隷制度があって、アメリカ同様暗い歴史もある。
それが今では何事もなかったかのように白人・黒人双方が仲良くできるのは、
根が明るい陽気な国民性のお陰?アメリカとの違いはここからきているの?
多分、いろんな人種が住んでいて、混血が多いお国柄のお陰かもね。


もちろん日系人も同じく差別なく暮らしている。以前行ったロスのお店で感じた
日本人に対するさげすみともとれそうな態度は一切取られる事なく、
躊躇も遠慮もなく楽しく過ごすことができた。だからブラジル人の差別のなさが
とても気に入ったのだ(^-^)


滞在中に行った、唯一の旅行と呼べるグラマードへの2泊3日の旅の間、
夜一人で町をブラブラウィンドウショッピングしていたとき、
ふと立ち寄った靴屋では店員が話しかけてきた。
すかさず私が「ノンファーロ、ポルトギス(ポルトガル語は話せない)」
とだけ言うと、残念そうな笑顔を残して立ち去った。
その後お店から出ようとしたら、背後から「バイバーイ!」と複数の声が。
ブラジルでは英語は殆ど使わないからおかしいと思いつつ振り向くと、
先ほどの店員と他の店員数名が私を見て笑顔で手を振っているではないか。
あの時は驚きと共に嬉しかったねぇ。
もちろんこちらも笑顔で手を振り替えして店を去った。


その帰り道では道端に立っていたおじさんが、「チャイニーズ?」と聞くから、
「ノン、ジャポネ!(いいえ、日本人です)」と答えると「オー!サヨナーラ!」と
これまた笑顔で答えてくれた。思わず会釈をしてきたよ。


もちろん、ブラジル人だって人の子、いつもこんな陽気だとは限らないし
みんながみんな陽気で明るくていい人とは限らない。
最近ではブラジル人の間でもうつが浸透してきて、お義兄さんの患者も
うつ病が増えてきているとの事。信じられないけどね。


それでも根本に流れている国民性はやはり陽気!暢気!!ケセラセラ!!!
そんなブラジル人の中でいつの日か暮らしてみたいと願う、今日この頃。。。


チャックル |MAIL

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