* たいよう暦*
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2004年06月25日(金) ひとこと

「言わんでいいで。聞く気ないから」
「えっ・・・?」
「聞く気ないから、言わんでいいって、言ったの」

そんなの、聞こえてましたよ。
ただ、言葉の内容が信じられなくて、聞き返したんだってば。

営業担当者が、全員留守の時に、こりゃー、営業の判断を聞かなくちゃ前に進めないな、って事態がおこった。
担当者に電話をかけても、電話に出られない状態。
もう一人のサブ担当者に電話をかけても、同じくつながらない。
担当ではないけれど、同じチームの人に相談してみようと思ったら、私のばたばたをちらっと眺めていたらしいその人から、話す前に冒頭の言葉を投げられてしまった。

・・・・・目が、点。

聞いてから拒否されたんではない。
聞く前に、そんなわずらわしいことにかかわりあいたくないと、宣言されたのだ。
きのう今日入った新人って、わけではない。
ベテランだ。
同じチームの一員で、キャリアをつんでいる人だからこそ、相談してみようと思ったのに、なんだ、それ。

社会人として働いているからには、プロだ。
さっきの台詞は、プロの台詞ではない。
ということは、この人は素人だ。
素人に聞いても仕方ない。

「じゃ、いいです」

それだけ言って、席に戻って、自分で考えつくベストをつくすことにした。
ここで、自分ひとりで動いてたとえ失敗したっていい。
素人の手を借りるよりは。
と、考えた。

そんな言葉、聞きたくなかった。
情けない、言葉だと思った。
言ってて恥ずかしくないんだろうか?
恥ずかしくないから、いえちゃうんだろうなあ。
でも、ベテランだよ。
プロだよ。
あ、違った、素人だった。

頭の中で、ぐるんぐるん、言葉が回った。

同じチームの一員として、働いていることが心底イヤになった。

でも、ふと冷静に考えてみる。
もしかして、私がこんなに腹立たしく情けなく思ったのは、こんなに困っているのに、手を差し伸べてもらえなかっただろうか。
助けてもらえなかったことに、自分の都合よくいかなかったことに、勝手に腹を立てているのだろうか・・・。

そんなことない、とは言い切れない。
より楽な道を選ぼうとして、救いを求めていった気持ちも、どこかに、あった。
その人に意見を求めに行ったのは、ベストではなかったかもしれない、な。
もっと冷静に判断すべきところも、あった。

自分の甘えの気持ち2割、ほんとに困ってたの8割、ってところかな。
拒否されたことによって、2割の甘えを、目の前に突きつけられたかんじ。

反省。

そして、それでも、思う。

それでも、やっぱり、この人とは、やっていけない、って。
いけない、かな。
いけない、んだろうな。
でも、やっぱり、そう思ってしまうな。


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