* たいよう暦*
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「言わんでいいで。聞く気ないから」 「えっ・・・?」 「聞く気ないから、言わんでいいって、言ったの」
そんなの、聞こえてましたよ。 ただ、言葉の内容が信じられなくて、聞き返したんだってば。
営業担当者が、全員留守の時に、こりゃー、営業の判断を聞かなくちゃ前に進めないな、って事態がおこった。 担当者に電話をかけても、電話に出られない状態。 もう一人のサブ担当者に電話をかけても、同じくつながらない。 担当ではないけれど、同じチームの人に相談してみようと思ったら、私のばたばたをちらっと眺めていたらしいその人から、話す前に冒頭の言葉を投げられてしまった。
・・・・・目が、点。
聞いてから拒否されたんではない。 聞く前に、そんなわずらわしいことにかかわりあいたくないと、宣言されたのだ。 きのう今日入った新人って、わけではない。 ベテランだ。 同じチームの一員で、キャリアをつんでいる人だからこそ、相談してみようと思ったのに、なんだ、それ。
社会人として働いているからには、プロだ。 さっきの台詞は、プロの台詞ではない。 ということは、この人は素人だ。 素人に聞いても仕方ない。
「じゃ、いいです」
それだけ言って、席に戻って、自分で考えつくベストをつくすことにした。 ここで、自分ひとりで動いてたとえ失敗したっていい。 素人の手を借りるよりは。 と、考えた。
そんな言葉、聞きたくなかった。 情けない、言葉だと思った。 言ってて恥ずかしくないんだろうか? 恥ずかしくないから、いえちゃうんだろうなあ。 でも、ベテランだよ。 プロだよ。 あ、違った、素人だった。
頭の中で、ぐるんぐるん、言葉が回った。
同じチームの一員として、働いていることが心底イヤになった。
でも、ふと冷静に考えてみる。 もしかして、私がこんなに腹立たしく情けなく思ったのは、こんなに困っているのに、手を差し伸べてもらえなかっただろうか。 助けてもらえなかったことに、自分の都合よくいかなかったことに、勝手に腹を立てているのだろうか・・・。
そんなことない、とは言い切れない。 より楽な道を選ぼうとして、救いを求めていった気持ちも、どこかに、あった。 その人に意見を求めに行ったのは、ベストではなかったかもしれない、な。 もっと冷静に判断すべきところも、あった。
自分の甘えの気持ち2割、ほんとに困ってたの8割、ってところかな。 拒否されたことによって、2割の甘えを、目の前に突きつけられたかんじ。
反省。
そして、それでも、思う。
それでも、やっぱり、この人とは、やっていけない、って。 いけない、かな。 いけない、んだろうな。 でも、やっぱり、そう思ってしまうな。
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