* たいよう暦*
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幼稚園の時、洗濯機といえば二層式で、ぐるりん、ぐるりん、と泡がもこもこ回る様子を見ることができた。 あの泡は、本当にわたがしのようにおいしそうで、きめ細かくて、きらきら日の光をあびて美しく見えた。 何度かこっそり、その泡をすくいだしてみたことも、ある。 すくいあげて、風にとばしたこともある。 背伸びして「ぐるりん、ぐるりん」回る洗濯槽の中をのぞきこむことは、おやつがたくさん入っている戸棚をこっそりあけて見ることの次に、わくわくする出来事だった。
今は、もう、全自動の洗濯機がほとんどで、あの閉ざされたふたの下で、何がおこなわれているか見ることができない。 ぴーっ、ぴーっ。 という呼び音に行ってみれば、洗剤のほのかな香りの残る、しめった衣類がぐったり横たわっているばかりだ。 あのふたの下で、いまでももこもこの泡は、ぐるぐると回っているのかな。 今度こっそり、のぞいてみよう。
ぐるぐるの泡が見られなくなってしまったけれど、家事の中で洗濯が一番好きだ。 そういうと、「洗濯ってほとんど洗濯機がやってくれるやん」と言う人もいるけれど・・。 ま、ほとんど洗濯機がやってくれるわけだけど、汚れていたものがきれいになった・・・という気持ちよさと、しわくちゃになっているものを、ぱんぱんっ!と日の光の下で干す爽快感。 ま、人間がすることは干すだけなんですけれど。 やっぱり、洗濯は家事の中で一番好き。
今日は30分早起きして、洗濯ものを、ぱんぱんっ!と干しました。 朝の光の中で、気持ちよく風になびいている洗濯ものを見るのは、なかなかいいかんじ。 早起きは苦手だけれど、ま、洗濯物のためならがんばれるかな。
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