きなこ日記
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こんなにも読むものがない時代があっただろうか、というほど家に本がない。いや、既読本はあるのだが未読本がないのだ…。改めて分かる図書館のありがたさ…。
そんななかで、「眉輪」という作品を読み返しています。古代日本を舞台にした愛憎劇なのですが、文体が独特で、古事記や日本書紀をよんでいるような気分になります。この本は、装丁が気に入って、値段も張りましたが思わずジャケ買いをしたものです。本体の表装は深緑の布張りで、白地に銀の細かい摺箔の箱入りなのです。大事にしまっておいたのですが、箱に茶色のシミが出てしまってがっかりしております。
さてそろそろ「炎の蜃気楼」の再読にかかろうかと思っています。ラストがあれなだけに辛いんですよね…。ラストが辛くて読み返せない本というのは他に2作品あって、一つは「天の華地の風」、もう一つは「イズァローン伝説」。「炎〜」と「イズ〜」はラストの雰囲気が似てるのでなおのこと。
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