さっきなぜか気分がよくなった。診察の帰り、街を歩いていて、突然、人が愛すべきものに思われた。人は人に優しくするために生まれてきたのだ。人に害を加えるなんてもってのほかだ。あの馬鹿でさえも私に危害を加える権利はない。そう思えば何も怖くない。