素足の指先、を そっと浸すと、そこは。 冷たい鏡のような、泪の河。 アタシの吐息は凍えて、 銀の欠片で浮遊する。 踏みだす、そのひと歩が。 誰か……。 刹那、声を凍らせて、 アタシはアタシに呼びかける。 ジブンじゃなきゃ、ね、 ダメなんだよ。 その、いちの歩みは。 誰かの指先をからめても。 アタシはどうしたって、ダメになる。 わかっている。 も、わかっているんだよ。 歩を進めるたび。 切れる傷を宥めながら。 この河を。 ズンズンと。 流されても、沈みかけても。 アチラを真っ直ぐに。 目線を外さずに……。 アタシはアタシの醜い姿を隠さず。 渡って行くだけ。
 
エンピツユーザーさまに。 とても素敵なコトバを編みだす方がいらっしゃいます。 また、魔法の指先で、シアワセを振りまいて下さる方もいらっしゃいます。 ほんの数行で、セカイをギュッと作りだしてしまわれる方も……。
エンピツユーザーになって。 本当に良かったなあ、と思うこの頃。 ふと。 縮こまったキモチを緩め。 しみじみと。 しげしげと。 客観的に、アタシを眺める、アタシ。 今日はそんないち日。
抗いようのない、ヤマイなのだ、と。 しっかりココロに刻みつけておかなくっちゃ……。
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