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泪の河は冷たくて……


素足の指先、を
そっと浸すと、そこは。
冷たい鏡のような、泪の河。
アタシの吐息は凍えて、
銀の欠片で浮遊する。
踏みだす、そのひと歩が。
誰か……。
刹那、声を凍らせて、
アタシはアタシに呼びかける。
ジブンじゃなきゃ、ね、
ダメなんだよ。
その、いちの歩みは。
誰かの指先をからめても。
アタシはどうしたって、ダメになる。
わかっている。
も、わかっているんだよ。
歩を進めるたび。
切れる傷を宥めながら。
この河を。
ズンズンと。
流されても、沈みかけても。
アチラを真っ直ぐに。
目線を外さずに……。
アタシはアタシの醜い姿を隠さず。
渡って行くだけ。




















エンピツユーザーさまに。
とても素敵なコトバを編みだす方がいらっしゃいます。
また、魔法の指先で、シアワセを振りまいて下さる方もいらっしゃいます。
ほんの数行で、セカイをギュッと作りだしてしまわれる方も……。


エンピツユーザーになって。
本当に良かったなあ、と思うこの頃。
ふと。
縮こまったキモチを緩め。
しみじみと。
しげしげと。
客観的に、アタシを眺める、アタシ。
今日はそんないち日。



抗いようのない、ヤマイなのだ、と。
しっかりココロに刻みつけておかなくっちゃ……。






2009年05月08日(金)




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