気がつくと。 息を飲むほどの速さで。 日々が駆け抜けていく。 はて。 年末の、特番を観ていたのは、今し方の事ではなかっただろうか? その時間の歪みに。 ジブンの中の、先を見る。 今年こそは……。 そう決意したのも、たった今のことではないだろうか? 気がつけば。 七草粥の。 年の明けをなだめる日となっている。
すももは最近。 寝ていることが多い。 後ろ足の具合が悪く、散歩へは連れて行かないので。 家の中をうろうろするだけなのだけれど。 この頃は。 うろつくこともせず、ベッドの上。 まあるくなって。 眼を瞑っている。 その姿に。 弥が上にも。 老いを見つけてしまう。
頭をそっと撫で。 まだまだ逝かないでね、と。 涙ぐむジブンを眺めるアタシがいる。
どんな年になるのか。 それは。 自分自身のココロひとつなのだよ、と。 言い聞かせ、言い聞かせ……。 毎年同じような過ちをおかしながら今年も。 風のように通り過ぎていくんだろうな。
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