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年の明け


気がつくと。
息を飲むほどの速さで。
日々が駆け抜けていく。
はて。
年末の、特番を観ていたのは、今し方の事ではなかっただろうか?
その時間の歪みに。
ジブンの中の、先を見る。
今年こそは……。
そう決意したのも、たった今のことではないだろうか?
気がつけば。
七草粥の。
年の明けをなだめる日となっている。


すももは最近。
寝ていることが多い。
後ろ足の具合が悪く、散歩へは連れて行かないので。
家の中をうろうろするだけなのだけれど。
この頃は。
うろつくこともせず、ベッドの上。
まあるくなって。
眼を瞑っている。
その姿に。
弥が上にも。
老いを見つけてしまう。


頭をそっと撫で。
まだまだ逝かないでね、と。
涙ぐむジブンを眺めるアタシがいる。


どんな年になるのか。
それは。
自分自身のココロひとつなのだよ、と。
言い聞かせ、言い聞かせ……。
毎年同じような過ちをおかしながら今年も。
風のように通り過ぎていくんだろうな。

2011年01月07日(金)




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