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怖い、モノ


地震、雷、火事、ヲヤジ、と。
アタシくらいの年齢なら。
すらりとでてくる言葉。

地震大国の、和の国。
生まれ育ちは東海地方で、ずっとずっと「東海大地震」と言われ。
関東に引っ越した後も。
「直下型東京都市大地震」と言われ。
阪神淡路大地震の頃は東海地方に住んでいて、それなりの揺れを感じ、けれどその事の大きさを、どんなにライヴでテレビのモニター越しに観ても。
ひとつ、ピンとこなかったのだけれど。
今回、は。
あわや、と言うほどの、圧倒的な揺れに、なす術もなく。
もちろん東北地方の方へは遠く及ばないけれど。
家の中がめちゃめちゃになって、ライフラインが止まり、携帯が繋がらなくなり、町から水や食品が消え、ガソリンもなくなり……。
怖い、ということは。
こういうことなのか、と。
少しだけだけれど、実感したここ数日。


電気が通っている時は。
ずっとテレビを付け放し。
少し落ち着いてくると。
いろいろなヒトがいろいろなコトを言う。
この実感を持ってしなければ。
その言葉の薄さに気付かぬ鈍感さ。
離れた場所から。
どんな言葉を尽くしても。
そこ、に、いるヒトには、きっと。
心に響かない。
胸に届かない。
いろいろなコトを言うヒトを。
誰ひとり、間違っているとも思わないけれど。
今まで、アタシも。
数ある災害や事故、そしてそうではない人生を全うした死、も。
そこに関わっていなければ。
絵空事に終わってしまう。
人生も折り返し地点に達し。
ようやくそのことに気付いた、ジブンの愚かさと言ったら……。


明後日は病院の通院日なのだけれど。
今まで何も考えることなく受けてきた、CTやMRやレントゲンなんか。
福島原発の。
放射線物質の漏れの、単位とか。
そういうことを知り、ようやく実感することに。
自己管理の重要さ。
よくよく身に染みました。


どんな言葉を持ってしても。
PCでニッキを今書いているアタシの言葉。
薄いこと、わかっているけれど。
ひとりでも。
どうか助かりますように。
いち日も早く。
笑顔が戻りますように。

2011年03月14日(月)




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