ずっと。 寝ているばかりの、すもも。

もう高年齢だからなあ。 生まれつき、足が悪くて。 散歩に行けないすもも、は。 家の中。 うろうろするだけ。 最近はそれもせず。 ただじっと寝てることが多い。 アタシ。 いつでも覚悟を決めている。 朝。 寒くて布団からでてこなくて。 お昼近くになってもでてこない日は。 ぐっと息を飲んでから。 すもも、と。 呼びかける。 その呼びかけにもぞもぞと布団が動くとき。 どんなにホッとすることか。
そんなアタシ。 先週、先々週の癌検で。 悪い宣告を受け。 けれどもう治療はしないとこころに決め。 だけれど、すももより先に逝くことはどうしてもできないから。 アタシが先に逝っても。 すももには一緒に住むおさるもいるし。 優しい元相方さまが絶対に。 すももの面度を見るって言ってくれると思うし。 なんの問題もないのだけれど。 すももの。 最後はアタシが見送りたいって。 自分自身で決めているから。 それまでは絶対に。 アタシだって死ねないんだよ。
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