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■ 柿の木。
私の家から少し外れた竹やぶの傍に、1本の柿の木があります。
私の祖父の戦友で、私が小さい頃からよくうちにきているお爺さんがいます。
そのお爺さんの近所にいる娘さんが、学校へ入学した時に柿の木を贈ったのだそうです。
数年経って、事情があってその柿の木を切らなければいけなくなりました。
娘さんは入学祝の柿の木だから、切りたくないと泣きながら言っていたそう。
それを聞いたお爺さんは、うちの祖母の元へ柿の木を持ってきたのだとか。
私の祖母は、柿を剥いて家の屋根から吊り下げたいとずっと言ってきたらしい。
干し柿、ですね(笑)
確かに思い出せば、小さい頃よく茶の間で柿の皮を剥く祖母の姿があります。
柿の木がうちにくると知った祖母はとても大喜びをしたそうです。
そして、柿の木を切らなくても良いと知ったその娘さんも喜んだそうです。
でも私の祖母は、柿の木が大きくなって たくさん実がなる頃亡くなってしまった。
そうお爺さんも呟いていました。あれだけ楽しみにしていたのに、と。
そんな想いが込められた木だったのかぁと(’’)
なんだか不思議な気持ちになりました。
ちなみに、今でもその娘さんに柿の木の様子を聞かれるそうです(笑)
2005年10月26日(水)
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